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ストーリー

2021年12月10日

KSTNの生徒学生がハイブリッド会議「冬の陣」を開催しました

2021年12月11日及び12日の両日、「きょうそうさんかくたんけんねっと」の生徒・学生が中心となり、生徒会議「冬の陣」を東京学芸大学で開催しました。「冬の陣」という名称は、2021年度の夏に行われた「夏の陣」を引き継いだものであり、「会議」という名前を使わずに今後の戦略を練りたいという生徒の思いから名付けられたものです。楳原まひろさん、竹内陽渚さん、七島海希さん、本多美久さん、南朴⽊⾥咲さん、山本詩央理さん、緩詰千馬さん、王柏淪さん、小島萌々花さん、他田さくらさんと、中学生から大学生までの10名のメンバーが参加されました。大人メンバーでは、KSTN研究総括の松田恵示先生、研究推進フェローの小玉重夫先生、西村圭一先生、松尾直博先生が参加されました。



冬の陣では、2021年3月のきょうそうさんかくたんけんねっとの立ち上げでもあった「あれから。これから、」のワークショップを「カタチにする」プロジェクトの推進、「きょうそうさんかくたんけんねっと」の理念や目的を明確にしながら挑んだ資金調達活動の進捗の共有、「きょうそうさんかくたんけんねっと」のロゴ作り、「生徒主導」プロジェクトや、地域間やエンパワーメント・パートナーとの交流を深めて成果を発信していくための「SNS」の活用について話し合われました。



人物の特徴からメンバーの名前を当てる初日のブレイクアウトに始まったこの会議では、初対面同士というメンバーがほとんどでした。コロナ禍の中で設立された「きょうそうさんかくたんけんねっと」なので、対面で会うことの新鮮さや嬉しさがひときわ強かったようです。生徒からの感想は以下の通りです:


「対面ならではの話ができ、今まで以上にわくわくする未来を考えることができて楽しかった。対面とオンラインのハイブリッド形式を実際にやってみて感じたことが沢山あるので、オンラインで参加している方と対面で参加している方の心の繋がりを大事にでき、距離を感じないようにできるように考えたいと思った。」(七島海希)


「アイスブレイクのときに、対面とzoomのハイブリッド形式をひしひしと実感した。3月のWS(ワークショップ)がどうなるかわからないけれど、対面もハイブリッドもどちらも楽しく続けていけたらなって思う。」(小島萌々花)


「はじめてみんなと会って、手を動かしながら、紙に書いて、それがモノとして残っていて、、、生徒主導が動き始めたら、またわいわいしたい。」(竹内陽渚)


「オンラインで活動してるから、すでに距離が縮まってたけど、対面だともっとぎゅんって縮まった!!今までよりもオンラインがやりやすくなったなって思った。コロナで休校になったときに、対面で学校に通う意義について考えていた。『何気ない会話の中で生まれる発想がある』っていう結論はでてたけど、実際そうなのか確信がなかった。でも今回分かった。意味のない会話大事!」(南朴⽊⾥咲)


「対面で会うとボディーコミュニケーションができることによって、心理的距離も縮まったと感じた。対面とオンラインのハイブリッドだ、とやはり話し合うときに分断が生まれやすい。そこをどううめるかを今後考えなければならない。実際にそれぞれがどんな感じで作業を行っているかをみながら進められた。」(山本詩央理)


「やっぱりみんなに会えてよかった。ずっと画面越しでしか会えていなかった分、すごい嬉しかった!みんなの顔やしぐさがちゃんと見えてたのが新鮮だった。会議の後のことを考えると楽しみがあってモチベーションが上がった!。対面だと会議が早く進むのはなんでだろうって考えていた。」(本多美久)


「お菓子を食べたり、書いたりして、五感が刺激される分記憶に残りやすくご当地のお土産を食べるなど良い思い出になった。隙間時間があったり、分からない事があったときに近くの人と確認できたのは対面ならではと感じた一方で、反省点は、準備の段階で大人を巻き込む仕組みが作れなかったこと。準備の段階(時間の使い方や、オンラインと対面のハイブリッドをどう成功させるかなど)から、もっと一緒にできたらよかったなぁ。会場の設営の話も一緒にできたら、生徒が勝手にやっている会議にならず、大人からのコメントもより受け取れたように感じる。」(緩詰千馬)


「オンラインの子たちはお菓子食べれない。。。みんなリモートの時に、みんなのところにお菓子が送られるシステムがあった。差し入れが集まったら送るという、小さな気遣いが次回できたら。協賛の企業ができたら、お菓子みんなもらえるよってしたらいいかも。」(楳原まひろ)




このように、生徒メンバーは対面で会えることについての嬉しさだけでなく、オンラインとは異なる意義、オンラインで参加しているメンバーへの配慮の必要性、そして今後のハイブリッド会議にも生かせる体験となったことを認識していました。また、会議の準備から手伝えればもっと生徒と大人が協働出来たのではないか、など、会議というのは準備時点から意味や関係が開始していることを感じていました。「準備万端!」と思っていた会議場のセッティングも「大人と生徒の協働」の意味を考えると異なったかもしれない、と事務局もマインドセットを揺さぶられる機会となりました。


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